「高麗人参」は、日本人だれもが知っている健康生薬の代表格。
「高麗人参」は2000年以上にわたり人々に使われてきました。
高麗人参は、紀元前1世紀に中国の文献「急就草」という書物に記載されているのが、文献に登場する最初と言われます。
その後、約2000年前の、有名な中国の代表的薬草書「神農本草経」に、上・中・下の薬草の分類で、「上品」の薬草として位置付けられています。
日本に紹介されたのは、天平11年(739年)に渤海文王の使者が人参30斤を聖武天皇に奉呈した記録があり、これが、高麗人参が日本に伝えられた最初と言われています。
奈良の正倉院には、光明天皇が高麗人参を人々に勧められたという文献とともに、高麗人参そのものが保存されています。
オタネニンジン「御種人参」という言葉がありますが、 これは徳川8代将軍吉宗の命により、享保13年(1728年)に佐渡、その後日光御領地で、高麗人参の栽培に成功し、その後、各藩で、栽培を奨励したことから「御種人参」の名が生まれました。
現在、韓国で盛んに栽培が行われ、高麗人参が世界の健康食品として大きく貢献しています。
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