検 査
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腰痛の原因をさぐるため、次のような検査が行われます。 ●レントゲン撮影 一般的に良く行われる検査で、骨の変形、骨折、腫瘍の有無などを見つけるのに適した検査です。 ●X線断層撮影 骨の状態をより詳しく調べるときに行う検査です。 ●CT検査 立体的に骨を見ることができるので、異常の起きている場所とその状態を、詳しく知ることができます。 ●MRI検査 CT検査とは異なり、神経、椎間板などの軟部組織の異常のある場所と状態を詳しく知ることができます。 ただし、レントゲン撮影やCT検査のように短時間にはできません。 ●その他の検査 症状のよっては、骨以外に腰痛の原因がないかを調べる「血液検査」や骨粗鬆症の診断のための「骨量測定」、さらに異常のある場所をさらに詳しく調べるために「脊髄造影検査」を行うこともあります。 |
治 療 |
●湿布 急性期の激しい痛みには冷湿布、痛みが治まった時や慢性的な痛みには温湿布が効果的です。 長時間冷やしすぎると筋肉が硬くなってしまうので注意が必要です。 ●温熱療法 急性期が過ぎて激しい痛みが治まったときや慢性の腰痛には、患部を暖める温熱療法が有効です。 温湿布や入浴などが手軽に自宅でできる温熱療法です。 ●マッサージ治療 回復期や慢性期の治療には効果的ですが、急性期には症状によってはむやみにもんではいけない場合もあるので必ず医師や理学療法士の指示にしたがって下さい。 ●牽引治療 牽引治療は、ベッドに仰向けに寝て上半身を固定し、骨盤に装着したバンドに重りをつけて骨盤を引っ張る治療法です。 筋肉の緊張を和らげる治療で、慢性の腰痛や軽い椎間板ヘルニアに効果があります。 温熱療法と併用すると効果が上がります。ただし、効果がないのに慢然とこの治療法を続けるのは誤りです。 ●運動療法 腰痛を起こしたら、安静にすることが第一ですが、痛みが緩和されてきたら無理のない程度に身体を動かし症状に合わせた運動療法を行うことが腰痛を治すためにも、予防するためにも重要です。 症状に合わせた的確な運動療法を行うためには、医師や専門の理学療法士の指導に従って下さい。 ●コルセット コルセットは腰を固定してその動きを抑制する効果と腹筋や腰背筋の役割を補足して腰にかかわる負担を和らげます。 コルセットには症状にあわせていくつかの種類がありますので使用にあたっては医師の指示に従って下さい。 コルセットの装着期間は痛みが強い期間に限ります。 ある程度症状が治まったら、コルセットをはずして少しずつ腹筋や腰背筋を強化する体操を行います。 ●手術療法 腰椎や椎間板の障害が周辺の神経に及び、腰痛だけでなく下肢の痺れや痛み、歩行困難、排尿・排便困難などを引き起こしている場合は、手術を行った方が良いでしょう。 耐えられない痛みが長く続く時も手術を受け社会復帰を早めにすることが勧められます。 ▲TOP |