腰痛は3つの臓器と密接な関係がある

腎は、生殖・生長・発育・老化に深くかかわる臓器です。
高齢者ほど腰痛がおこりやすいのも、腎が腰痛と密接に関係していることを示しています。
しかし、たとえ若い人でも、性生活の不摂生や過労、ストレスなどによって、一時的に相対的な腎の機能の低下をきたすことがあります。
この時に、かぜや新たな疲労、食生活の不摂生などがが引き金になると、いわゆるギックリ腰が起こりやすくなります。

生命活動のエネルギー源となる物質(精)は、飲食物から作られ、腎に蓄えられます。
ですから、消化・吸収を行って、体内の水液を主る脾は腎と密接な関係があるといえます。
また肝は筋膜や腱の動きを調節し、腎の精からつくられる血液を蓄えるとともに調節するので、肝も腎と親密な関係があるといえます。
したがって、腎の働きが低下するのに加え、脾がうまく働かなくなると 水液が、肝がうまく働かなくなると血液が、それぞれ病理産物(痰飲・血オ)に変わり、エネルギー(気)や血液の流れが滞るので、筋膜や腱の伸縮が悪くなって、腰痛がおこるのです。
このように、腰痛には、腎が必ずかかわっているほか、水液や筋膜や腱を主る肝という、3つの臓器が主としてかかわるのです。

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