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中医学による便秘の診断と治療について

消化器の働きと排泄のしくみ」  「便秘の診断と治療


便秘の診断と治療


「エネルギーが滞って便秘が起こる    実の便秘 」

ストレスなどによって肝の働きが乱されると、栄養物質や水液を上昇させる脾の働きや、不要なものを下降させる胃の働きが乱れて、大腸の伝導機能にも影響が及びます。このように、エネルギーの流れが悪くなって起こる便秘が「気秘(きひ)」です。気脾は実の便秘と考えられます。エネルギーがつかえて流れなくなると、張りや痛みがうまれますが、気秘では、腹が痛んだり、胸や腹が張り、舌の上に薄くてベタッとした苔がつくようになります。便は、乾燥することも、乾燥しないこともあります。気秘の原因には、運動不足やいろいろなストレスによってエネルギーの流れが滞ったりたり、外傷や腹部の手術などが原因で起こった循環障害(お血)、肺の働きが乱れて水液を膀胱に送ることができない、といったことも考えられます。この場合には、気をめぐらせ、停滞した大腸の伝導機能を通じさせる「大柴胡湯」で治療します

 


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